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風の通り道を考える
通風でも体感温度をコントロールすることができます。
風速1メートルの風が体にあたると体感温度が1℃下がります。
自然の力を室内に取り込むには、風上方向に窓をとる。
窓が風向きに正対しない場合は、何か風を呼び込む工夫をします。
外気が無風状態でも、室内上下間の温度差を利用した重力で換気する方法もあります。
熱い空気が天井まで上昇し、屋根裏の一番高い所に熱溜りができる。そんなときに小屋裏に窓があれば熱い空気を速やかに排気してくれます。
排気するということは新しい空気の入り口も必要です。このとき、建物北面の日陰などに窓があれば比較的冷たい空気を室内に取り込むことができます。
ただこうした「パッシブ換気」を計画的に行うには住宅が高い気密性を持っている事が前提です。
また、通風設計で大切なことは出口をつくること。
せっかく取り込んだ風も反対側に窓がなければ空気がぬけません。
風が通る一本道をちゃんと想定し、まずはきちんと出口を確保して、あとは家全体の空気の流れをデザインします。
DATE | 2020. 3. 12 |
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WRITER | HAN環境・建築設計事務所 |