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湿度の調節
室内の湿度が10% 下がると、体感温度は1℃下がります。
昔の家は、泥壁、土間、無垢の木、障子、畳など、湿度を調整する自然素材が室内に豊富にありました。
梅雨の時期は、これらが湿気を吸ってくれたお陰で、昔の家は蒸し暑い夏にエアコンがなくても過ごすことができたのです。
たとえば、無垢の柱は幅や高さ次第で1 本でビール瓶2 本分の水を吸放湿する力があります。
スギの緑甲板を天井に張っただけでも柱数10本分 に相当し、かなりの調湿性能を得られます。
集成材や合板や複合フローリングにはさまざまな利点がありますが、接着剤が入っているため、調湿力の点ではとても弱いのです。
自然素材の木を無垢のままつかうとクセがありひび割れもしやすいですが、湿度を調整する力は抜群にあるのです。
DATE | 2020. 3. 12 |
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WRITER | HAN環境・建築設計事務所 |