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太陽の熱を生かす
パッシブデザインの中でも特に大きなテーマは、太陽のエネルギーをいかに活用するかです。
冬にさんさんと日の入るガラス窓があれば昼間はそこから日差しが差し込み、室内はぽかぽか温かくなります。天気のよい日中はこの空間で生活すればほとんど暖房を使わずに済みます。
これが最も単純な太陽熱の利用法です。
ところがこれだけでは、太陽が沈んでしまうと途端に外気が冷え、それに連動して間もなくスッと室内気温も下がってしまいます。
そこでさらに、昼間の太陽熱をどこかに蓄えておいて日没後、寒くなったときに消費する「蓄熱」という方法がさまざまに工夫されています。
室内の床や壁に、土・コンクリート・レンガ・タイルなどの熱を蓄えやすい材料を使います。
すると、室外の日射がガラス窓を通して室内の壁や床に熱がしみ込み、日没後も室内の冷え込みを緩和してくれます。
住宅の高気密高断熱化がすすんだことで、こうした蓄熱効果が数値的にも実証できるようになりパッシブデザインの可能性を大きく広げています。
DATE | 2020. 3. 12 |
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WRITER | HAN環境・建築設計事務所 |