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体感温度を制御する
パッシブデザインでは、単に室内の気温だけでなく、表面温度・湿度・気流・輻射熱までを考慮した「体感温度」を制御する視点がとても重要です。
体感温度を抑制するという目的を設定すると、パッシブデザインを活用できる領域は大きく広がります。
最も分かりやすいのは、輻射熱です。
夏の日に炎天下の道路から木陰に入ると涼しい。
炎天下の道路も木陰の下も気温はほとんど変わりませんが、道路表面が約60℃、木陰の地表表面が約30℃と大きな差があります。
夏、熱いのは気温が高いから暑いのではなく、輻射熱を放つ熱いものが傍らにあるから暑いのです。
居室内でも床・壁・天井・ガラス窓など、室内の表面温度が輻射熱となり体感温度に大きく影響します 。
前述のように、太陽の熱を蓄熱させたり遮ったりする方法は、まさに輻射熱を抑制していることになるのです。
DATE | 2020. 3. 12 |
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WRITER | HAN環境・建築設計事務所 |